ご自分に合った敷寝具をお使いになると、睡眠の質が改善されるだけではなく、翌日の日中の活動にも影響が出ていることが証明されました。いい睡眠は仕事も余暇も人生までも幸せにしてくれるようです。世界のビジネスマンは「仕事ができる人ではなく睡眠が上手に摂れる人を評価する傾向にあるとか?日本では眠らずに頑張ったとか?寝る時間を切る詰めて達成したとか?仕事の評価がされていますが、世界ではダメなセールスマンになるようです。なぜかは以下の実証実験報告をご覧ください。FITLABOホームページからページをコピーいたしました。
「ただ眠る」のと「環境を整えて眠る」のでは、疲労回復に違いがあるのでしょうか?
眠りの役割はたくさんありますが、最も期待するのは、疲れた「こころ」と「からだ」を休めること(疲労の回復)。夜の睡眠の質が良くなれば、当日の疲れが取れると考えられます。疲れがスッキリと取れて、よい明日が迎えられるといいですね。
近年、主観的感覚であった「疲労」を客観的な数値として評価する方法ができました。この度、大阪市立大学大学院医学研究科の梶本修身特任教授と、「身体に合わせた敷き寝具」と同素材の「合わせていない敷き寝具」を使って、睡眠と疲労の関係を探る試験を実施しました。
- 健常な成人男女18名(男性12名、女性6名)30歳~65歳
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- 身体に合わせた敷き寝具(オーダーメイドマットレス&オーダーメイドまくら)
- 対照寝具=合わせていない敷き寝具(ウレタンフォームマットレス&2層まくら(パイプ/ウレタンフォーム))
(オーダーメイドマットレス例)
身体に合わせた敷き寝具は、「はかる」、「つくる」、「あわせる」の工程を経て、
完成します。
- 1名の試験対象者につき、試験施設に3回宿泊、2回目、3回目を本試験。(1泊につき、睡眠時間は7時間。2回目、3回目の試料は被験者により順序が異なる、クロスオーバー試験)起床後、4時間のパソコンを用いた精神作業疲労負荷を行ない、作業30分後の測定で試験終了。
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- 自律神経機能評価
(起床後の精神作業疲労負荷前、精神作業疲労負荷中(2時間後)、精神作業疲労負荷終了時(4時間後)、休息30分後に測定) - 睡眠質問票(朝、起床時に測定)OSA睡眠質問票
- VAS(睡眠前後に測定)
- 自律神経機能評価
- 「身体に合わせた敷き寝具で眠ると、起床後、同じ作業をしても、疲労しにくい!」
自律神経は、呼吸や消化吸収、血液循環など、生きるための基盤となる機能を無意識下で調整する神経系で、自分の意志ではコントロールができません。自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられます。交感神経は、身体を活発に活動させるときに働く神経で、副交感神経は、身体がゆったりとしている時に働く神経です。交感神経と副交感神経はそれぞれ反対の働きをしながら、全身を支配しています。
この試験では、交感神経の働きを見るために低周波成分(LF:low frequency)を、副交感神経の働きを見るために高周波成分(HF:high frequency)を脈波から観察しました。(最大エントロピー法による解析方法)
疲労状態になると、HF%の値が下がり、副交感神経の割合が少なくなる=身体がゆったりしていないことを示します。
◎どちらの値も変わらないことが、疲れていないことを示します。
*睡眠をとった後、次の日の午前中に、精神作業疲労負荷を4時間行なった場合の、精神作業疲労負荷開始時、精神作業疲労負荷中(2時間後)、精神作業疲労負荷終了時(4時間後)、休息30分後に測定しました。
・精神作業疲労負荷2時間後、終了時(4時間後)と時間を経るごとに、対照寝具群(合わせていない敷き寝具群)はHF%値が低くなり、疲労状態になっています。しかし、身体に合わせた敷き寝具群は、グラフがほとんど横ばい状態で、疲れが見られません。
・休息30分後も、身体に合わせた敷き寝具群は対照寝具群(合わせていない敷き寝具群)よりHF%値が高くなっています。休憩後も疲れの程度が低いことがわかります。
・精神作業疲労負荷2時間後、終了時(4時間)と時間を経るごとに対照寝具群(合わせていない敷き寝具群)は値が高くなり、疲労状態になっています。しかし、身体に合わせた敷き寝具群は、グラフがほとんど横ばい状態で、疲れが見られません。
・休息30分後も、身体に合わせた敷き寝具群は対照寝具群(合わせていない敷き寝具群)より値が低くなっています。休憩後も疲れの程度が低いことがわかります。
*身体に合わせた敷き寝具を使って眠った場合、翌朝の精神作業疲労負荷を行なう過程で、HF%、LH/HFの変化が抑えられ、同じ作業を行なっても疲労しにくいこと、休息をとった後でも、疲労の程度が低いことがわかりました。
睡眠外来などにも使用される一般的な睡眠質問票のひとつです。
・身体に合わせた敷き寝具群は対照寝具群(合わせていない敷き寝具群)と比べて、起床時の疲労回復具合が高いことがわかりました。
感覚の程度を数値化するもので、睡眠前と比べて、睡眠後の疲労感や肩こりが、どの程度減ったかを寝具の違いで比較します。
・身体に合わせた敷き寝具群は対照寝具群(合わせていない敷き寝具群)と比べてマイナスの値が大きく、睡眠前と比べて睡眠後(起床時)に疲労感が少なくなった値が大きいことがわかりました。
・身体に合わせた敷き寝具群は対照寝具群(合わせていない敷き寝具群)と比べてマイナスの値が大きく、睡眠前と比べて睡眠後(起床時)の肩こりの感じ方が少なくなった値が大きいことがわかりました。