29年3月8日開催の「睡眠環境・寝具指導士セミナー」
「朝型・夜型の睡眠と生活リズム」レポート№1
講師:ノートルダム清心女子大學 人間生活学部児童学科 石原 金由 先生
眠りの法則 睡眠を補う仕組み
人は疲れたら眠くなる体の仕組みがあります
睡眠が足りなくなると体は眠りを要求するようになっています
確かに徹夜などしたときの翌日は眠くて仕方なくなりますね
眠りの法則 リズムの仕組み
もう一つの法則
それは地球上に生きるすべてのものが持つ法則
その個体に応じて築き上げた法則
人間の場合は地球時間でいえば24時間法則
起きて働いて寝るまでを24時間セット
ところが人間の脳の時間は25時間
1時間のズレがある
これが重要な睡眠の課題
もし、太陽の光が差し込まない洞窟などで生活をしていると
人間本来の25時間法則に従って起床から就床まで行われるので
1日1時間ずつズレていくことになる
実生活においてこの現象を修正しているのが太陽の光になる
しかも朝の光に限られる
昼や夜の光は逆行することになる
睡眠習慣の変化と問題点
1960年代と比べると現代は寝付く時間が平日で95分遅くなり
起きる時間は平日で14分遅くなっています
また、子供さん1歳から6歳までの10時以降に眠る時間の統計では
1980年に比べ2000年では50%以上の子供さんが遅寝になっています
2010年は子供の遅寝に警鐘を発信したからですが、それでも30%位が遅寝です
ちなみに。オーストラリアの国では1990年統計でたったの4%以下です
これらの統計から日本国民の睡眠時間が短縮化され
夜型に移行していることが判ります
さらに週末の起床時刻が普段よりかなり遅くなっています
これは睡眠不足を補おうとする傾向だと思われます
ただし、遅寝していても起きる時間に変化が少ない場合には
眠りのリズムの後退が少なめであるのに対して
寝る時間は同じでも起きる時間が異なる場合は
眠りのリズムは大きく後退しています
朝寝坊の時の場合は2時間の後退が図表からも見て取れます
ご自分が朝型か?夜型かの簡単な質問が用意されました
朝型・夜型質問
以下の質問について、この2~3ヶ月のあなたの行動に当てはまるものを
1つ選んで番号に丸をつけてください
Q1,明日の仕事(予定)がなく、あなたの好きな時に起床できるとしたら、
どの時間帯に起床しますか?
5、午前5時~6時30分
4、午前6時30分~7時45分
3、午前7時45分~9時45分
2、午前9時45分~11時
1、午前11時~12時
Q2,朝、起床するのは容易ですか?
1、非常に困難
2、比較的困難
3、比較的容易
4、非常に容易
Q3,朝7時から運動をする場合、どの程度できると思いますか?
4、非常に調子よく出来る
3、比較的調子よくできる
2、あまり調子よくできない
1、非常に調子が悪い
Q4,学校(仕事)で2時間の重要な試験(商談)をしなければなりません。
ただし、その時間はあなたが最高の力を発揮できる時間帯を選ぶことが
できるとします。どの時間帯を選びますか?
4、午前8時~10時
3、午前11時~午後1時
2、午後3時~5時
1、午後7時~9時
Q5,好きなことをするのに最も気力が出るのはいつですか?
4、午前中(夜は疲れる)
3、どちらかといえば、夜より午前中
2、どちらかといえば、午前よりも夜
1、夜(午前中は疲れる)
Q6,翌日の予定を自由に計画できるとしたら、
あなたはどの時間帯に就床しますか?
5、午後8時~9時
4、午後9時~10時15分
3、午後10時15分~午前0時30分
2、午前0時30分~1時45分
1、午前1時45分~3時
Q,7、起床後30分で、どの程度目覚めていますか?
1、まったく目覚めていない
2、あまり目覚めていない
3、比較的目覚めている
4、しっかり目覚めている
Q8,身体が「もう寝る時間」 と教えてくれるのは何時頃ですか?
5、午後8時~9時
4、午後9時~10時15分
3、午後10時15分~午前0時30分
2、午前0時30分~1時45分
1、午前1時45分~3時
Q9,毎朝、6時に起きなければならないとしたら、どうですか?
1、非常に困難
2、比較的困難
3、起きなければならないのであれば可能
4、問題なく起きられる
Q10、朝起きて、いつもの調子になるまでに、どのくらいかかりますか?
4、10分以内
3、11分~20分
2、21分~40分
1、40分よりもかかる
*得点範囲:10~43(朝型ほど得点は高い)
22,23点以下は夜型、30点以上は朝型
答えについている番号数字を足した数になります
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