いい眠りしていますか?今日からできるいい眠りレポート6
睡眠中に起こっていること
●睡眠中のからだの変化はこんな状態です
〇呼吸
入眠とともに呼吸数は減り、ノンレム睡眠時はおだやかに。
とくに深い眠りの時は極端に少なくなります。ところが
レム睡眠時の呼吸は早く、不規則になります。
〇発汗
睡眠中、体温を調節するために、コップ一杯分もの汗をかきます。
眠りにつくと胸部などで増加し、次第に減って明け方には最も少なく
なります。レム睡眠時は汗をかきます。
〇体温
睡眠中は下がり、明け方とともに上がります。皮膚の温度は、
額は低く手足は高い「頭寒足熱」型です。
〇血圧
入眠後から低下し、睡眠の後半から明け方にかけてどんどん
上昇します。レム睡眠時の血圧は乱れます。
〇心拍数
睡眠が深くなるにつれて減少します。
レム睡眠時には一時的に増加し、不規則になります。
〇寝返り
寝返りは、血液の循環を促し、寝ていて温まりすぎた
場所を冷やしたりするための体の大きな動きで、一晩に
20回以上あらわれます。健康な人ほど、体をよく動かします。
〇筋肉
睡眠中、筋肉は弛緩したまま。レム睡眠時はノンレム睡眠よりも
さらに緊張がとかれ、筋肉の疲労が最もとれる状態になります。
〇ホルモンの分泌
睡眠が一定の深さになると、成長ホルモン・副腎皮質ホルモン、
性腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモンなどの分泌が盛んになります。
〇その他
◇胃酸分泌は減少しますが、レム睡眠時には増加します。
胃の痛みなどで夜中目が覚めるのはレム睡眠時です。
◇尿量は減少し、レム睡眠時には著しく減少します。
ほかに気になる症状こんなことは?
◇金縛りはレム睡眠時に起こります。夢に伴う現象のひとつで
奇想天外な映像=夢に体がつきあって動くことができないだけ。
決してオカルト的なものではないのでご安心ください。
◇寝言は夢と連動していそうですが、実はほとんど無関係。
夢見の睡眠であるレム睡眠以外の睡眠(=ノンレム睡眠時)
に起こる現象です。
●「生活のリズムのみだれ」が引き起こす睡眠不全
眠れないと一過性の症状だったはずが
肥満や生活習慣病、やがては成人病にまで発展してしまいます。
気付いた時には手遅れなどとならないように、
日頃から健康管理に注意しましょう。
眠れない、睡眠不足:睡眠不全→:昼間の眠気が起こり→
過度なカフェインの摂取や喫煙が必要になり→睡眠の質の低下になり
→動脈硬化の進展につながります
昼間の眠気から過食や運動不足などが重なり肥満になります
肥満は動脈硬化の進展につながります
睡眠不全から不規則な食事摂取になり肥満から動脈硬化の進展
飲酒から睡眠不全、または肥満や動脈硬化などが起こります
睡眠の質の低下や肥満から睡眠時無呼吸症候群が起こります
睡眠不足が続くとがんの発生や脳梗塞、糖尿病などの発生率が
正常睡眠に比べ数倍も高くなっている報告があります
(睡眠不足は病気です―宮崎総一郎著「万病を防ぐ眠り方」より)
たかが睡眠不足と考えず、日常生活を考え直してください
次のレポートからどのようにして睡眠不足を解消するか?考えます