いい眠りしていますか?今日からできるいい眠りレポート5
人はどれくらい眠ればいいのでしょうか?
眠りが不足するとどうなるのでしょうか?
●どれくらいの睡眠が必要か?
「 何時間くらい眠ればいいの?」とよく聞かれますが、
正確な答えはありません。
なぜならその人に必要な睡眠時間は、一人一人の生理機能や
年齢、性別によっても違ってくるからです。
新生児はほとんど16時間くらい寝ていますね。
4~5歳児で11時間くらい青年期は8時間半くらい、
働き盛りが7時間くらい,高年期になると5時間半くらいです。
注:最近の調査では睡眠6時間以下が50%以上になっていると言われています
6時間睡眠では睡眠負債がたまっていくことが多く、
できれば7時間はとるようにしてくださいと各方面の先生方が提言しています
(睡眠負債は危ない!!NHK番組レポート参照)
(いい眠りしていますか?快眠のすすめブログ参照)
睡眠時間数に応じて、ノンレム睡眠時間も減少していきます。
眠りの時間が少なくても、いかに深い眠りを得るようにするか?
が重要になってきますね?
もし、次のようなことが起きるようになったら、
ご自分の睡眠不足を疑ったほうがよいでしょう。
○運転中に眠くなる
○ミスを起しやすい
○イライラする
○物事をわすれやすい
○決断が遅い
○朝起きても眠気が残っている
○仕事の能率が悪い
○週末に充分に睡眠をとると気分がすっきりする・・・・など
●睡眠不満症! 睡眠障害対処12の指針!
ストレスが蔓延する現代社会は、決して眠りに良い環境とは言えません。
【寝不足気味】【寝つきが悪い】【朝起きても体がだるい】と
眠りに不満を抱える人が増えて来たように思えます。
一方、ちゃんと寝ていても【自分は寝不足だ】と悩んでいる人もいます。
逆に、夜更かしして自分から睡眠のリズムを壊している人もいます。
こうした睡眠不満症に対処して平成13年に厚生労働省がまとめた
「睡眠障害対処12の指針」の中に、生活改善に役立つキーワードが
示されています。(平成24年に書き直されました)
過度にご自分の睡眠不足を心配なさらなくても大丈夫です。
各項目については後ほど詳しく説明してありますがまずご覧ください!
①睡眠時間はそれぞれ日中の眠気で困らなければ十分足りています
②刺激物を避け、寝る前には自分なりのリラックス法を行うなどして入眠を促す
③眠たくなってから床に就く、就寝時間にこだわりすぎない
④同じ時刻に毎日起床できるようにする
⑤光の利用で良い睡眠ができる
⑥規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
⑦昼寝をするなら15時前の20~30分
⑧眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝、早起きに
⑨睡眠中の激しいいびき、呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意
⑩十分眠っても日中に眠い時は専門医に
⑪睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
⑫睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全
●寝不足と体調不良
睡眠不足が続くと,からだに様々体調不良があらわれます。
倦怠感や頭痛、食欲不振=寝不足が続くと様々な体調不良があらわれることがあります。
肌荒れ=成長ホルモンの分泌が少なくなり、肌が修復されません。
うつ病=うつ症状の一つに不眠があります。
高血圧=不眠が交感神経を更新させ、血圧を高くすると考えられています。
糖尿病=因果関係が解明されていませんが、不眠を訴える人が多いようです
成人病=睡眠時間が6時間以下、あるいは10時間以上の人は市民時間が
7~8時間の人に比べ、乳がんや前立腺がん、脳梗塞などの発生率が
はるかに高くなっています