いい眠りをしていますか?子供の眠りレポート10
●子どもさんの眠りが危ない?
世界中で一番遅寝の子どもがいる国は日本です。
他の国のほとんどは子どもが早く寝るのは当たり前です。
日本では年々遅く寝る子どもが増えています。
大人の生活環境が遅い時間まで延び、それに伴い
子供まで遅い生活に合わせられているからだと言われます。
なぜ子どもは遅寝をしてはいけないのでしょうか?
以下は神山 潤先生のお話です。
1、睡眠不足になる。
遅寝早起きですから睡眠時間が足りません。
充分な睡眠がとれないとホルモンなど体を作る
機能が十分に働きません。その一つ
ステロイドホルモンが減少して肥満になります。
2、心身の成長を妨げる
睡眠には成長ホルモンが分泌され身体や脳の成長を促す
働きがあります。特に脳の発育には十分な睡眠は欠かせません。
睡眠が充分な子供と睡眠不足の子供の知能指数実験では
年齢が重なるほど明らかな差が出ています。
「寝る子は育つ」は本当のことです。
いい子に育ってほしかったら、睡眠環境を考えてください。
3、慢性的な時差ぼけ状態を招く
睡眠が充分でない。朝きちんと起きられない状態が続くと
自然に備わっているはずの生体時計がずれていきます。
本来生体時計は25時間ですから、普通でもずれやすいのです。
日常生活のリズムがきちんとできていないと、通常の生活レベルと
ずれが生じリズムが合わなくなります。
その結果、疲れやすく、食欲や集中力が低下します。
4、イライラ、感情コントロールが困難になる
セロニアンの分泌が減少して、イライラや攻撃性が増強します。
セロニアンは脳内の神経活動のバランスを維持する神経伝達物質で
運動によって多く出ます。
5、食習慣の不健全化
3度の食事が決まった時間に取れる習慣がなくなると
肥満や体調不良を起こします。
6、メラトニンの分泌が減少 老化促進、ガン化促進になります。
メラトニンは眠気を起こし毒性からからだを守ります。
老化防止や抗ガン作用があり、さらには性的な成熟の抑制作用が
あります。メラトニンは1~5歳のときにとくに多く分泌され、
年齢と共に少なくなります。メラトニンの分泌が少ないと初潮が
早まったり、性的興奮度が強くなったりします。
心と体の健全な成長がゆがんでしまいます。
いい眠りは、青少年の心とからだの健全な発育を行っています。
くわしくは神山 潤著「子どもの睡眠―眠りは脳と心の栄養」を参照してください。
上郷図書館にあります。
もしくはホームページ http://www.hayaoki.jp
[子どもの早起きをすすめる会」をご覧下さい。
お父さん、お母さんに是非おすすめします。